ロールの天敵スクラッチを極力減らせるよう頑張っています!

  • 加工事例

以前ロールの研磨が好き!というブログを書き、嬉しいことにロール研磨のご相談が増えました!ありがとうございます!
実際加工にはすごく時間が掛かり加工中、ヤキモキすることもありますが、そこはグッとこらえてお客さんに納品しお客さんに喜んでいただき、僕の知らないエンドユーザーさんにも喜んでもらえるのを想像しなが焦らずゆっくり加工しています。

こんにちは。飛行機(ANA)が大好きな高山です!

ロールの研磨加工

ロールと言われる製品は、印刷物、紙、薄い鉄板などを製造する機械設備に使用される部品の一部で、このロールを通り印刷、紙、薄い鉄板などが作られるまあまあ重要な部品なんです。
正直、そのロールが取り付けられている機械設備を見たことがないのでどんな感じで取り付けられていて、そんな感じで動いているかわからないので、想像しかないですが(笑)
とにかく重要部品だと思われます。
以前もアップしましたが仕上がりはこんな感じでほぼ0(ゼロ)を目指しています!
あっ!研磨屋さんからすれば当たり前って思われるかもしれませんが…(笑)


こんな感じで0を目指して加工しています。

研磨面もできるだけ綺麗に!!

先ほどもお伝えしたように、作るものは紙、薄い鉄板、印刷物。どれも少しの傷もダメな製品。と言う事はロールに少しの傷が付いていたらロールを通る時に、紙、薄い鉄板、印刷物にロールの傷が移っちゃう可能性もあります。
なので、研磨仕上げの時は傷がつかないよう注意しながら加工しないといけません。一番厄介なのは「スクラッチ」と呼ばれる加工中、砥石からポロンとこぼれた一粒の砥粒が砥石とロールの間に入り傷がついちゃう現象なんです。
これが正直僕の中では「運」でしかなくいつもドキドキしながら加工しています。
一応このスクラッチの発生を少しでも少なくするように、研削液内の細かいゴミを取り除く装置(神原さんのかん太郎)も先月導入し、研削液も常に透明で綺麗を保てているのですが、砥石からの砥粒の脱落は防げず…


やっぱり「運」でしかないようです。
でも色んな工夫をすることで極限までスクラッチを減らせました!
この製品は生材と言って焼入れ鋼より柔らかく先ほどのスクラッチも付きやすい材料ですがなんとか目視でのスクラッチは確認されず、キレイに研磨できました!
もちろん鏡面研磨加工機を導入されているところに比べるとまだまだですが…。でもこのちょっと綺麗な研磨で1工程減ったお客さんもおられ、大変喜んでいただきました!

肝心の加工精度は??

研磨面がピカピカでも肝心の加工精度が気なりますよね?もちろん僕も気になります!
振れ精度は初めの動画くらいか、0.01mm程度。正直0.005以内の加工もできるとは思いますが、あまり大きなことを言ってハードル上げるのも恥ずかしいのでやめときます(笑)
実際の加工前にご相談させていただきます!
寸法はこんな感じ。φ55×L1300mmの研磨加工です。


全体で0.003mmの誤差はありますが公差範囲内で収まりました!ふぅ。この瞬間がいつもドキドキです!
無事に加工が終わりお客さんに納品、クレームもなく、エンドユーザーさんが普通に使用してくれるのが一番の喜びです!
でも、「この前の良かったよ!エンドユーザーさんも喜んでくれてたよ!」って言ってもらえると飛び跳ねて喜びます!!
これからもお客さん、僕の知らないエンドユーザーさん、その設備で製造した紙、薄い鉄板、印刷物を使っていただく皆さんに喜んでもらえる様な研磨加工をしたいと思います!

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