砥石の種類、結構あります。
- 仕事
今日は毎日砥石を使う研磨屋が包丁を研ぐ砥石(といし)の選び方を
紹介したいと思います。
正直これと言っておすすめ砥石ってないんですけど、
知っておくと、ダイヤモンドシャープナーを使っている方も
自分で砥石を使って研いでみたくなるかなぁって思います。
そこの旦那さん(彼氏さん)いつもおいしい料理を作ってるくれている
奥様(彼女さん)に感謝の気持ちを込めて切れやすい包丁を研ぎませんか?
ダイヤモンドシャープナーより切れ味の持ちがいいと思います!
なぜ包丁の砥石なのかというと
僕の仕事は研磨業で必ず砥石をつかって削っています。
砥石の種類ってたくさんあり、鉄の種類によって
適切な砥石に変えて良い条件で研削加工をします。
そんな僕が包丁の砥石を説明するとなかなかマニアックな
説明になって包丁が研ぎやすい砥石を選んで
もらえるんじゃないかなぁと思い書いてみました。
ちなみに僕が使っている砥石はこんな感じの丸型で
機械に取り付けて秒速1300回転ぐらいで回ります。
時速で言うと200kmぐらいスピードらしいです。
普通に考えたらこわーー!ですよね。
前回のブログで包丁の砥石(といし)について少しふれました。
「バイク部品も加工します」この記事の最後の方に書いています
参考にしていてくださいね。
砥石とは小さな石ころの粒、「砥粒」を接着剤を使って焼結したものです
まず良く書いている#400、#800、#1000とか砥石に書いていますよね?
何これ?とりあえず数字が大きい方がいいんやろ?
いえいえ!何でもかんでも大きければいいんじゃないです!
粗い—————-→細かい
#400 #800 #1000
こんな感じで砥石の粗さになります。
じゃあ数字の意味は?
これは小麦粉などに使う「ふるい」この網の1つのずつの大きさが
1インチ(約25.4mm)の「ふるい」に入る砥粒の数を表しています。
なので#400には25.4mmの大きさに400個も砥粒が入ることになります。
これを「粒度(りゅうど)または番手(ばんて)」と言います。
この数字は紙やすりにも表示していますが同じ解釈でいいと思います。
という事でこの粒度の数字が小さいほど粒が大きく、数字が大きいほど粒が細かくなります
粒が大きければ包丁はめっちゃ研げますが刃先は薄くすぐぼろぼろになっちゃいます
次に粒が小さければほとんど研げないので刃先は丸いままで切れないです。
じゃあどれがいいの?
#700、#800番ぐらいがいいと思います。
その後に#1000番ぐらいの粒度の細かい砥石を使って刃先を整える
のがいいと思います。
僕は研磨屋なので削る鉄によって砥石の種類を変えます
そこで包丁にオススメの砥石を紹介しますねー。
「GC」この2文字の英語だけ覚えてください!これで十分です。
最近の砥石は鋼を焼き入れた物(鉄を何百℃という高温で焼くとめーっちゃ硬くなります)
セラミック、ステンレス、と様々な包丁があるので、それをオールマイティの研げるのは
この「GC」の砥石じゃないかなぁって思います。
多分この「GC」がよく売られていると思います。
この「GC」の砥石、色は緑色です。
(上の写真、一番手前の緑色の砥石です)
砥石コーナーにある「白色」の砥石「WA」
というのも売っているのですが、これイッチバン無難な
砥石で、ドラクエの武器でいう「ひのきの棒」です
誰でも使えるけど、全然強くないって感じです。
これの番手#700でも研げますが刃先をしっかり研ぐのに
結構時間が掛かると思います。
これは「GC」でしっかり研いだ後に仕上げで研ぐのに
いいかもしれません。
研ぎ方は僕も素人なんでYouTubeなどの動画サイトを参考にしてくださいね!
今紹介したのは人工の砥石。天然の砥石もあるみたいですが、
高価であまり流通していないみたいなので
ホームセンターなどで手軽に買える人工砥石をお勧めします
こんな感じで毎日砥石を使っている側の目線で書いてみました。
次回ホームセンターで砥石コーナーに行った際は
「そういえばこんなこと言ってたなぁ」
みたいな感じで砥石を見てみてくださいね!
ちなみに僕がしてる研磨業での粒度は各会社、職人さんの
使い易さにもよりますが#46~#120で
かなり粗いです。それを職人さんの「技」で粗くも細かくもでき
きれいな仕上がり面にしています。
以前書いた記事「たまにはピカピカに仕上げます」
で普段使っている砥石でピカピカに仕上げています。
職人さんってすごいなーー!
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