図面から製品ができるまでを体験出来るブログ!

  • 加工事例

1つの製品は沢山の人が関わって完成しています。
今回自分の機械に使う治具(道具)を作り、その作る工程の動画を撮影させて頂いて気づきました。

こんにちは。飛行機(ANA)が大好きな高山です!

世界は誰かの仕事でできている

見出しは某コーヒーブランドのキャッチコピーですが…(笑)
本当にそうだと思います!
先日、「旋盤、焼き入れ、研削」で作る製品をYouTubeでアップしたいと思い、動画で各工場さんを回った時に実感しました。
図面→材料→旋盤加工にて形造り→製品を硬くするための焼入れという処理→製品の精度を上げるための研削加工。これだけでも図面作成を含めると4工程。
いろんな方が関わって製品は完成しています。
図面から完成品。

撮影に協力していただいた企業さん

この業界は独自の技術が多く、社外秘が多い中、2社の企業さんが快く撮影に協力してくださいました!

まずは、図面を「物」として加工してくれる「旋盤加工」をしてくれた「株式会社ビゼン」さん。

その次は、旋盤で切削加工していただいた製品に「硬さ」を付ける「焼入れ処理」をしてくれる「平安高周波工業株式会社」さん。

僕の円筒研削だけじゃ何も作れないので、この2社の企業さんに撮影も含め製作、焼き入れを依頼しました!

旋盤も焼入れもさっぱりわからんわー!って思われた方!
このページの最後に動画を貼っていますので、「オンライン工場見学」感覚で見てくださいね!

撮影に行った僕も感動した加工風景

ぜひ、動画で見ていただきたいので加工風景は少しだけ紹介します!
まずは、株式会社ビゼンさんにお願いし、旋盤で切削加工!
この材料(S45C)を切削(削って)いただきます!

これを旋盤という機械で加工していただきます!正確にはNC旋盤と言ってコンピュータ制御の旋盤!
プログラムの画面もあるのですが、さっぱりわからず…。
作っていただいたプログラムで加工スタート!
見えにくいですが加工中!
切削液が切粉(削ったカス?)が出て、すごく迫力がある工程!

完成!!

あの黒い真っ直ぐの材料が加工され、少しわかりにくいですが、写真、右側はテーパー(斜め)に加工されています。

このままだと鉄は硬いイメージですが、これをもう少し硬度を上げたい(硬くしたい)ので
「平安高周波工業株式会社」さんで焼入れをしていただき、硬くしていただきます!

撮影時は梅雨真っただ中の6月でしたか晴れて絶好の撮影日和!
早速、焼き入れしていただきます!あっ!あっち系のワードじゃないですよ(笑)


っと冗談はさておいて…
こんな感じで、このS45Cという材質なら850℃~900℃で焼くみたいです!

焼いてすぐ水で冷やすと「焼きが入る」みたい!迫力があってかっこいいですよ!
この「焼入れ後」は製品がカッチカチに硬くなっていて、硬いと脆く(もろく)衝撃、曲げの力に弱くなるので、
焼入れで硬くした製品を少し、ほんのちょっとだけ柔らかくする「焼き戻し」作業をしていただきます。
この作業をすることで、硬く、衝撃、曲げに強くなるんです(靭性アップ)。

製品の使用用途によって、焼いたままなのか、焼いた後「焼き戻し」をするかはユーザーさん次第みたいです。
そんな手間がかかってるなんて。
っとそんな感じで、焼き入れ処理も完了!
さあ、円筒研削加工!
研削加工はいつもと同じで外径を精密に研削します。
何で研磨するの?
テストバーはいわゆる物差し(基準)なるのもなので、すごく精度が必要になるので、円筒研削加工し、0.001mm台の誤差までで仕上げます。

左、φ32.001mm、真ん中、φ32.000mm、右、φ32.000mmと0.001mmの誤差で仕上がりました。
めっちゃわかりにくいですが…


無事、テストバーが完成し、これで機械屋さんを呼ばず、円筒研削盤の精度を確認(セルフチェック)することができるようになりました!

このように1つの製品はたくさんの人が関わって出来ているんやなぁって
今回の動画撮影をさせていただき、再確認しました!
協力していただいた「株式会社ビゼン」さん、「平安高周波工業株式会社」さん、ありがとうございました!

製作過程を動画でより詳しく!

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