スクロールチャックを使っての研磨加工

  • 加工事例

チャックを使っての研磨加工を一部始終を紹介!以前2017年のブログでも紹介しましたが、今回は写真多めで一部始終を紹介!

こんにちは。飛行機(ANA)が大好きな高山です!

チャックを使っての研磨加工って?

チャックとはこのスクロールチャックの事なんです。
僕の使用しているスクロールチャックはこの3爪のスクロールチャック。

普段の研磨加工は製品に明けられた「センター穴」という穴にセンターを付けて加工しますがそのセンター穴がなかったり、穴が大きいと「センター」が使えません。
そんな時に使うのがチャック。こんな感じで機械に取り付けます。
今回、なぜこのチャックを使って研磨加工をしたかというと…

管理不足で外れなくなったフランジ

フランジって…さっきから「チャック」「センター」ってカタカナ、しかも4文字のやつばっかり(笑)
僕が言うフランジは砥石を機械に取り付けるために使用するものなんです。
それが僕の管理不足、いわゆるほったらかしで錆び錆びになってしまい、外れないといけいない部分が外れなくなっちゃったんです。

ここから外れない…
もうこれは外れなくなった部分を少しだけ研磨して外してしまおう!
と言う事で円筒研削盤にチャックを取り付け、フランジの外れない部分を研磨加工したいと思います。

段取りに時間が掛かるチャックの取り付け

見出しの通り、チャック加工って段取りもめっちゃ時間が掛かるんです。まずは研削盤の主軸部分。
普段はこの状態で研磨加工しますが、チャックを取り付けるのにはここの黒いカバー関係を外さないといけません。
しかもボルト、ネジの種類が何種類もあるので、スパナ、六角レンチを何本も使います。

外したところがこちら(料理番組風に)ここまで外します。
ちょっと銀色の部分が見えました。普段見えないところで主軸もちょっと恥ずかしい感じ(笑)

ここにチャック!まだです!チャックを取りつけられるように、面板(めんばん)と呼ばれるプレートの取り付け。
この面板を主軸に取り付けて、ようやくチャックが取り付けられるんです。

お待たせしました!チャックの登場!まぁまぁな鉄の塊で重く、ヒョロヒョロの僕は相変わらず顔を真っ赤にしてチャックを主軸に取り付けます(笑)

ふぅ。やっとチャックの取り付け完了!なんか一仕事終わった感じですが、ここからが本番!今から研磨する製品を取り付けます。
製品を掴(つか)めるまで爪を広げ、製品を3つの爪で掴みます。ガシッと!
掴んだ製品が中心に来ているかの芯出し、その後やっと、やっと研磨加工!
これもいつもと違うのは、いつもは左右にセンター穴が明いている製品を研磨するので両方でしっかり支えられられているのですが、チャックは片方だけ、片持ちなんですね。
これが大丈夫だとは思うのですが、気分的に不安でいつもビビりながら研磨加工しています(笑)

研磨加工が終了し、さぁ外れるかドキドキの瞬間。
すんなり外れてくれました!

写真でもわかりますが、研磨していない部分と研磨している部分がありちょっと不細工になりましたが、またこのフランジも使えるようになったのでよかったー!
管理はちゃんとしないとなぁ。でも皆さんにチャック加工の一部始終を紹介できて良かったです!

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